リクエスト

□小さな恋人
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それは突如起きた。


昨日はいつものように角都のバイトに付き合い、アジトに帰り、メシを食べて風呂に入り、角都を可愛がって眠った。


その次の日の朝、


「…は?」


オレは目を疑った。


オレの隣に、黒髪で全裸ですやすやと眠っているガキがいたからだ。

見た目は5歳くらいだろうか。


オレは後頭部を掻いたあと、髪を後ろに撫でつけた。

もう一度隣を見る。

やはりガキがいる。

髪に触るとガキは「ぅうん…」と唸って眉間に皺が寄った。

やっぱりこの顔は嫌ってほど見覚えがある。

褐色の肌、長めの黒髪、顔と体の縫い痕。


頬をつっついてみる。


ぷにぷに。


ぷにぷにぷにぷに。


もちみたいに柔らかい。


「はっ!!」


ぷにぷにしているうちにようやく脳が覚めたオレは事態の大きさに気付いた。


「ハァ―――!!?」


角都が子供になってしまっていた。





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