リクエスト
□神の禁制
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ジャシン様
今からあなたに贄を捧げます
飛段はペンダントに口付けし、木の陰から、部下を連れて山道を進むターゲットを窺った。
「飛段」
飛段は肩越しに背後の角都に振り返った。
すると、右手でアゴをつかまれ、左の袖で唇を拭われ、すぐに角都の唇が重ねられる。
「気を抜くな、死ぬぞ」
唇が離れ、角都は言った。
(さっきまで集中してたのに…(汗)///)
内心で飛段はぼやいた。
キスされる前に唇を拭われたことが気になりながらも、いつも通りのお決まりのセリフを返す。
「だから、それをオレに言うかよ、角都」
笑みを浮かべて体を前に向き直し、角都が地面を蹴ると同時に飛段も動きだす。
「ゲハハハ!!」
高笑いとともに大鎌を振り下ろした。
チャリン、とジャシンマークのペンダントが音をたてる。
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