リクエスト
□瞳を閉じて
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「んぅ…っ、あ…」
「飛段…」
散々舌を絡ませて口から離れたあと、頬の乾いた血を舐めとり、首筋に吸いついた。
その度に飛段は立ったまま身をよじらせ、目の痛みを忘れて甘い痛みに耐えず喘ぎ声を上げる。
角都が飛段の腰布を解くと、ズボンは重力に従い、ストン、と落ちた。
角都の手が飛段のすでに勃ちあがったモノに触れ、ゆっくりと優しく上下に擦る。
「ひゃ…!? か…、あっ、かく…ず…」
擦るたびに先端からは蜜が溢れ出てくる。
それから角都はその場にしゃがみ、それを咥えた。
「ふあ!? な…、なにして…!」
たまげた飛段だったが、強めに吸われ、一瞬息を止めた。
「以前やろうとしたら、貴様が「見るに堪えない」と喚くからしなかった。だが、今は見ることができないだろう?」
「み…、見る見ないの問題じゃなくて…! ぁあっ! そんな…っ強く…!」
思わず角都の頭を押さえつける。
「貴様はただ喘いでいればいい」
角都は飛段以外のモノを咥えたことがなかった。
そもそも男自体興味がなかったのだ。
飛段という存在が目の前に現れるまでは。
モノの蜜口から出る先走りは、意外に不味いものではなかった。
「やぁ…っ、やめ…、角都…」
目の前の暗闇の中、いつもより敏感な飛段はただただ狼狽していた。
トドメとばかりに角都は先端を吸い上げる。
「んんっ、あああ…っ!」
その快感に耐えきれず、飛段は角都の口の中で射精してしまう。
突然の苦味に角都は思わずこぼしそうになったが、右手で口を押さえ、喉を鳴らして飲み込んだ。
「これが普段オレが飲ませてるものか」
「や…、吐きだせよ…」
「もう飲んだ」
角都は外套の袖で口元を拭い、ずるりと脱力する飛段を受け止め抱きしめた。
「バテるな。これからだぞ」
「…角都…、今、笑っただろ?」
見えてなくても、それくらいはわかる。
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