リクエスト

□存在に縛られて
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角都の体に異変が起こる。


縫い目という縫い目から地怨虞が溢れだした。

止めようにも性欲が優先され、飛段の中に地怨虞を入れたまま己自身を突き入れる。


「ひぎ…!」

「ぐ…、締め付けるな…」


それでも腰の動きが止まらない。

内部いっぱいの角都のモノと地怨虞が内壁をえぐり続ける。


「あ、ぐ、く…っ、るしい…!」

「イイくせに…」


眉をひそめたまま角都は口端を吊り上げた。


「なにを盛ったかは知らんが…、自業自得だ」

「ひあ、アアッ!」


地怨虞とカリがイイところを何度も押し上げる。

何度もそうしている間に飛段はまた射精を繰り返した。

もう己の腰が動かないほどヘトヘトになってもモノはいつまで経っても萎えることを知らない。

同じく、角都も何度も飛段の中で幾回かぶちまけるが、熱は冷めることなく何度も飛段を求めてしまう。

部屋の中は喘ぎ声と水音で満たされる。


「は…、はくずゥ…」


飛段はもう呂律もまわらない様子だ。

焦点も合っていない。

角都も息荒く腰を動かし続けている。


「飛段…、止まりそうに…、ない…」


体の縫い目から溢れ出る地怨虞は飛段の体に絡まり、愛で続ける。


「ふああっ」


飛段は角都の背中にしっかりとつかまり、離れないようにする。

角都は飛段を抱き起こし、何度も奥底を貫き続けた。


「あっ、ぁあっ、かっ、く…」

「喋るな。集中しろ…」


それは自分自身にも言い聞かせていた。


意識が飛ばないように。


互いが繋がっている時を長く実感できるように。


「溶け…そう…っ」

「ああ、どろどろになってしまえ」


低く、甘い囁き。

それがトドメとなった。


「んああっ!」

「ぅぐ…っ」


ほぼ同時に絶頂を迎え、目の前が真っ白になる。

本当に溶けてしまったのではないかと2人は錯覚を覚えた。


意識が飛ぶ寸前、飛段の耳に優しい声色が囁かれる。


「おまえを、誰のものにもさせんぞ…」





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