リクエスト
□存在に縛られて
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しばらく角都と見つめ合ったまま硬直する飛段。
未だに熱が残るなか、飛段の顔がさらに真っ赤になり、行き場のない羞恥心が津波のように襲いかかってきた。
「わああああ!!!(汗)///」
「落ち着け」
ベッドから転げ落ちそうになる飛段を止める。
飛段の目はどこを見ればいいのかと彷徨っていた。
角都は飛段の両手首を両手でつかみ、じろじろと飛段を見下ろす。
ガクガクと震える手足、羞恥で赤くなった顔、そして未だ冷めることのないモノ。
「じ…、じろじろ見るな…///」
角都の視線が余計に熱を運んでくる。
「いい格好だな、飛段」
「っ! うっせえ! なんで帰ってくるのこんな早ェんだよ! 商談終わるの今日だったんだろ!?///」
角都の目元がピクリと動いた。
角都は内心で舌を打つ。
(リーダーの奴、話したな…)
「もう少し遅れて帰ってくればよかったか? お楽しみ中だったようだ」
「は…、話逸らすな! オレが一番怒ってんのはなァ、テメーがオレを連れていかなかったことだ!」
飛段は負けじと睨みつけて言い返した。
「……………」
「おい、なんとか…」
黙った角都に迫ろうとした飛段だったが、角都に髪をつかまれ、力づくで阻止される。
「痛…!」
「随分とエラそうだな。オレの布団をこんなに汚しておきながら…」
「角…」
角都の左手が飛段の口を覆った。
「それが長旅から疲れて帰ってきた奴に対する態度か。リーダーから、商談に失敗したからと聞かされてバカにしているのか?」
「むぐ!?」
飛段は耳を疑った。
単独任務でありながら角都が商談に失敗するなど、あり得ない話だ。
どうして失敗したのか聞こうとしたが、その前に角都がとんでもないことを言いだして頭が真っ白になる。
「邪魔して悪かったな。侘びとして、自慰に付き合ってやろう」
角都は飛段の髪をつかんでいた手を放し、熱をもった飛段のモノに触れ、その手を切り離した。
「んん!?」
切り離された角都の右手は、飛段のモノを握ったまま切断口から地怨虞が溢れだし、飛段の体を縛り上げる。
両手は後ろに縛られ、モノにも巻き付いた。
それを確認した角都は飛段の口から手を放した。
「や…!? 角都…、これ、解けよ…!」
「体は喜んでいるのに、よくそんなことが言えたものだな」
布越しで角都が笑みを浮かべているのがわかる。
見られてなるものかとうつ伏せになろうと体を動かしたが、すぐに角都に引き戻される。
「…ってめ…!」
飛段が睨みつけたとき、一束の地怨虞が飛段の蕾に侵入してきた。
その刺激に飛段の体はビクンと大きく仰け反った。
「ひ…、あああ!!」
不意打ちともいえる快楽に耐えきれず飛段は3回目の精を放った。
「うう…、ふうぅ…!」
それでも角都は地怨虞を解かず、飛段の中に侵入したままの地怨虞はゆっくりと、そしてだんだん速度を速めて抜き差しを繰り返す。
その様子は角都から丸見えだ。
ジュプジュプと抜き差しされる音も2人の耳によく聴こえる。
「や…だァ…、み…、見んなァ…、か…く…、角…」
いやらしく揺れる飛段の体を見下ろす角都は、飛段がいない間、いかに溜まっていたかを実感する。
「媚びてみろ、飛段」
「や…、ああぁ!」
奥まで突かれ、飛段は耐えられずに声を上げた。
「ずっとこのままだぞ」
そう言って余裕がないのは角都も同じである。
「角、角都、が、欲しい…っ」
「もっと…」
「角都の、入れて…、くれよ…」
「もっとだ、飛段」
「もっと」「もっと」と求めるたび、角都は己の服を脱いでいく。
それから頭巾と口布を外したあと、飛段に覆いかぶさり、その唇に吸いついた。
舌と舌を絡みあわせると、酷く甘い味がする。
「…っ!?」
その時、角都の脳と体を快楽が支配した。
「ひだ…、おまえ…、なにを食べた…!?」
「へへ…」
うつ伏せになろうとしたとき、飛段は数粒の媚薬を口の中に隠したのだ。
角都はそのうちの3・4粒を飲んでしまった。
同じく飛段も、喘いでいるうちにもう数粒を飲んでしまっていた。
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