Story
□甘い蜜
2ページ/3ページ
意識がゆっくりと戻って来た。
ここは何処だろう。
うっすらと目を開けた。
するとそこには心配そうに俺を見つめるシズちゃんの顔があった。
ここはシズちゃんの家らしい。俺はシズちゃんのベットに寝かされていた。
「大丈夫か…?」
聞いたことのない甘い声。
「ぅ…うん…」
「そうか…」
−−−何?俺のこと、心配するなんてシズちゃんらしくない。
「ねぇ…シズちゃん。」
「ん?」
「なんで…っなんで………」
気付いたら俺は泣いていた。なんでだろう。自分でもわからない。
「なんで心配するってか?」
シズちゃんはエスパーかっ!
ゆっくり頷く。
「わからねぇ…自分でもわからねぇんだ。なんでこんなに臨也を心配してるのか。」
へっ?わからない?どうして…?
俺がきょとんとした顔をしているとシズちゃんが俺の頬を伝う涙を拭った。
「俺は手前のことが好きなのかもしれねぇ…」
そう言ったシズちゃんの顔は赤かった。
俺は一瞬唖然とした。
けど笑ったというより笑うことができた。
「なっ、なんで笑ってんだよ!」
「だって…シズちゃん顔赤い…」
「/////」
可愛いな、シズちゃん。
そんなシズちゃんに一言。
「俺もシズちゃんのこと好きだよ…」
−−−END−−−−