+++ story @v +++
□甘えたな彼氏
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「海ー」
11時過ぎまで寝ていたゆーのブランチにサンドイッチを作ってやり、食べ終えたゆーは今ソファでくつろいでいる。
「んー?」
皿洗いを終えた俺が、聞き返しながらゆーの右隣に座ると、ゆーはゆっくり俺の肩に頭を乗せてきた。
「なんだよ、今日のゆーは甘えたか?」
小さく笑ってからかいながらも、俺は傷んだゆーの髪を梳くように撫でる。
するとゆーは嬉しそうに頭を擦り寄せてきた。
柄にもなく可愛いとか思っちまうじゃねーか。
「うみぃー…」
「ん?」
「腕…」
「腕?」
突然名前を呼ばれたかと思えば不思議なことを言うゆーに聞き返すと、ゆーはゆーの髪を撫でていた俺の腕を止め自分の腕と絡めた。
「やっぱり今日は甘えただな」
小さく頷いたゆーを見て、俺は絡めた腕を一旦離し手を繋いだ。
さり気なく恋人繋ぎで。
「……?」
ゆーは不思議そうに、でも確かに嬉しそうに俺を見た。
「こっちのが良いだろ?」
俺は空いた手でくしゃくしゃっとゆーの髪を撫でる。
ゆーは嬉しそうに大きく頷くと
「海、ちゅー」
にこにこしながら普段は絶対にしない"おねだり"をしてきた。
「んなこと言ってっと真っ昼間から喰うぞ」
俺がそう言ってニヤっと笑えば、ゆーは楽しそうに
「海こわーいっ」
と、いつもの様に笑った。
そんなゆーを見て
―ちゅっ―
「っ……///」
不意打ちのキスをすればゆーは顔を真っ赤にして俺を見つめる。
「お望み通りのちゅーだろ?」
唇が触れるか触れないかのギリギリのところでゆーを見つめれば
「…もっと……///」
ゆーは顔を赤くしたまま自らキスをしてきた。
俺は素早くゆーの唇を割り舌を侵入させる。
「ッ…ふぅッ……///」
慌てるゆーを見て俺はしっかりゆーの舌と自分の舌を絡ませ強く抱き締めた。
大人しくなったゆーに優しく微笑み、いつまでもキスをし続けた。
甘えたなお前は可愛過ぎて困る。
―甘えたな彼氏―