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□doll
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大切なものだから
傷付けたくなくて
箱にしまって 僕は
鍵をかけました

夏の夕日のように
温かくて切ない
心に染み込んでく
思い出の中の笑顔

夜の街にたたずみ
寂しさを埋めたくて
バラ蒔いた自殺予告
余計に苦しくなった

唯一の光だから
もう傷付けたくない
箱にしまって 僕は
血の涙を流しました

春の生暖かい風
虫唾が走る
心に染み込んでく
申し訳なさそうな表情(かお)

闇の中にうずくまり
苦しさやわらげたくて
切り裂いた自らの手
君を思い出した

逢いたくて
逢いたくなくて
苦しくて
消えたくて
頭の中こだまする
君の声
もう聞きたくない…

大切なものだから
傷付けたくなくて
箱にしまった 僕は
鍵をかけました
箱にしまった 僕は
血の涙を流しました



doll

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