×ガゼル(風介)

□吹雪
1ページ/1ページ




・吹風(吹ガゼ)
・吹雪が少々黒いです





FFI地区大会決勝後
痛む脚を引きずって彼の所に向かって
力いっぱい彼を押すと
ダンッと彼の背中と壁がぶつかる音がする

「ッ!」

痛みに反応して、眉間に皺が寄る

「連絡がとれないと思ったら…」

そう言いながら
彼のユニフォームを掴んで

「こんな事してたの?」


「ふぶっ……!」

そう聞くと
少し申し訳無さそうに僕の名前を呼びかけたその唇を塞ぐ

「んっ…は、ぁ…」

「何で何も言ってくれなかったの?」

「………」

俯いて視線を逸らした彼の言葉を待つと

「…会いたかったんだ」

と、僕の質問とは少し違う感じの答えが返ってきた

「誰に?」

彼に聞き返すと、赤面したまま黙り込む
ムカついたから顎を引いて顔を上げさせて
もう1度唇を塞いでやった


「ふっ…しろ……んん…」



薄く目を開いて見たら、頬を真っ赤に染めて嬉しそうな顔をする彼が居て

もしかして、僕に会いたかった?何て考えたけど
それなら韓国代表にまでならなくたって、
合宿所まで来てくれればいい事だし

ぐるぐる考えてると、苦しくなったのか僕の肩を軽く押し返してきたから、唇を離すと彼は
はあはあと肩で息を整えてから少しずつ話出した


「合宿所に行ったら、特訓中だからって押し返された……、士郎が代表に選ばれた頃に、私も韓国からスカウトの話が来ていて……どうせ合宿所に行っても合わせて貰えないなら、試合を勝ち進んだ方が確実だったから」


今日はやけに素直何じゃないかってくらいよく話してくれた彼がどうしようもなく可愛くて可愛くて

「うん、ごめんね乱暴にして。背中痛くない?」


「大丈夫だ」

「よかった」


他に好きな人が出来たんじゃ無いかって思った自分を消したい
ぎゅうっと彼を抱き締めると、彼も僕の背中に腕を回してきて


「脚、大丈夫か?」

「うん、少し痛むくらい」

「…そうか」


安心したように、でも少し心配した感じに目を閉じてぎゅっと抱き締め返してきた
本当、僕の恋人は世界一可愛いんだよって言いふらしたいよ



(ねぇ、僕の脚、痛み引かなかったらしばらく一緒に居れるよ?)

(め…めったな事をいうな!)

(ふふっ、風介は可愛いなぁ)





end
−−−−−−−−
ウチの風介さんのミラクルデレ期到来です!←

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ