他カプ

□南風
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・南雲×風丸






「なっ南雲…!はなせ、」

「放さねぇ」


イナズマジャパンに引き抜かれて数日、何故かずっと避けられてた恋人の後ろ姿を宿舎の廊下で見付けて抱き付いたら相当焦った様子でまた俺から離れようとするのをぎゅっと抱き締めてやめせた

「…………あの、」
「なんで避けてた」

聞くと何か話掛けた唇を閉じて下を向いた。
一体どうしたというんだ、数週間前には普通に笑って普通に手を繋いで普通に話していたっていうのに…まさか

「他に好きなヤツが出来たのか?そうだとしても俺はお前を手放す気はねぇ」

「…ちが、」

「?」

震えた声で何かを言った風丸。聞き取れなくて耳を傾けたら

「どっちがッ!…それはオレの台詞だ!初めから…不安だったんだよ!いつかこうなるんじゃないかって!」

風丸の言葉の意味がわからなくて、体から力が抜けた。その隙に風丸が力一杯オレを突き飛ばして、振り向いた風丸の眼には涙が溜まってた

「ぁあもう、何でオレ……ッ」

「風丸?」

「オレ…お前が、今でも好きだから」

本気でわけがわからん、
どうしたと言うんだ
オレ以外に好きな奴が出来た訳じゃないのに…?

「でもお前…オレより涼野の方が好き何だろ、?」

「何でそうなるんだ」

「だって、だって…連絡付かなくなるし、韓国代表ってオレ聞いてないし…また、涼野と組んで…ッッ佐久間に相談したら、捨てられたんじゃないかって…」

「風丸…」

あぁ、オレが連絡とろうとしないばっかりに…。
また涼野と組んで、最強名乗ったりしたばっかりに
コイツはコイツの中でオレとの関係で悩んで悩んで……。…相談相手が悪かったな。

「ごめん、本当は連絡とりたかったんだけど…いざとなったらこう…恥ずかしくてよ、また明日、また明日って思ってるうちに…ずいぶん不安にさせちまって」

「なぐもぉ…」

何時もの締まった顔付きは何処へ行ったのか
涙に濡れた顔で頬を染めて、安心したように今度はオレに抱き着いてきた

「オレまだ南雲好きでいていいんだな」

「言っただろ、手放す気ねぇって」

ぽんぽんと優しく頭を叩いて、ふと視線を目の前に向けたら階段の壁の端から覗く白い頭が2つ

「くぉら佐久間ぁ!何風丸不安にさせてんだぁあ!!」

「涼野が南雲は不幸になればいいと言ったのに俺も賛成した故に風丸に犠牲になってもらった」

「はぁ!?」

悪い事などしていないと平気な顔をして影から出てきて風丸にすまないと一言。
風丸はオレに抱き寄せられた冗談のままムスッとしてる。ああ可愛い…じゃなくて、

「実際風丸に避けられて相当ショックだったくせに」

次いで出てきた涼野がフフンと得意気に言う

「そ、そうだったのか?!南雲、すまない」

「風丸が謝る事じゃねぇよ…って、はぁ…てめぇら後で覚えてろ」

「南雲コワッそんなんじゃ風丸に逃げられるぞ」

「佐久間、」

「はいよ」

涼野が佐久間を呼ぶとまぁ何だこいつら恥ずかしく無いのか、軽々と涼野をいわゆるお姫様抱っこして佐久間が階段をかけおりた

「ったく…」

「南雲」

ぎゅううっと抱き締めて来た風丸にドキッとした

「へへ、久しぶりの南雲の匂い」

照れた顔でそう言われて
オレの中で何かがキレた








―――――――
アルゼンチン戦頑張る風丸を南雲と応援したいです冗談です。
南雲には風丸の側にいてほしいです

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