他カプ

□豪風
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豪風






「豪炎寺」

「…どうした?」

「…いや、」


せっかくの2人きりなのに、雑誌を読んでばかりいる豪炎寺に少し苛立つ。まぁ、2人きりと言っても日本代表に選ばれた選手達の寮の豪炎寺の部屋だから
壁一枚挟んだ隣には、チームメイトが居るわけだけど

「………最近、さ……いや、何でもない」

言いかけて、言葉が詰まる
素直になりたい、何て思うだけで素直になんてすぐになれるわけじゃないし、ましてや……その………豪炎寺に…構って貰えなくて寂しいとか……恥ずかしくて言えない


「………………」

ああ、どうしようか

「………………」

「………………」

「………………」

何だっていうんだ、
少なくとも…恋人と、一緒にいるわけなのに、
此処まで沈黙が続くと
本当に豪炎寺が俺の事好きなのか…不安になってくる、
このまま一言も話さないで終わるのと
恥ずかしいのを我慢して素直になるのと
天秤にかけるまでもなかった

「豪炎寺、…俺さ」

「どうした?」

「その、最近…豪炎寺が……虎丸とばかり居るから…」

「うん」

「………………構って…欲しい、…なんて…」

やっぱダメだ恥ずかしい!心臓うるさい、ドキドキして、落ち着かない…顔上げて、真っ直ぐ豪炎寺が見れなくて…
ギュッと目を瞑って俯いてると、
豪炎寺の手が俺の頭に乗せられて、優しく撫でられた

「……?」

「よくできました」

「っな!」

何事かと頭を上げれば
くつくつと可笑しそうに笑う豪炎寺
俺がどれだけ悩んで考えて言ったかわかってるのか…?
少しムッとして豪炎寺を睨んでみると

「風丸」

「何」

「虎丸に嫉妬した?」

「ーッ!!」

してた、スッゴく。
自分でも信じられないくらいに。
でも俺だって男だし、好きな人が他のヤツばかり構ってたら、自然とそうなるわけで

「わるかったな」

と言って豪炎寺から視線をそらすと

「俺は嬉しいぞ、風丸が嫉妬してくれて」

グッと腕を引かれて、豪炎寺と密着する形になって

「…何で話掛けてくれなかったんだよ、俺」

「それは風丸も一緒だろ?風丸だって、なかなか素直になれなくて口ごもってた」

………まぁ、そうだったけど…

「風丸、キスしていい?」

「……ん、」

了解の返事を短く返すと、一気に顔が近付いて
あぁ、やっぱ格好いいなぁなんて思って

「んっ…………っ」

久しぶりに凄く近くに豪炎寺を感じて
今まで悩んでたの何て、どうでも良くなるくらい、俺は豪炎寺が好きなんだ

「風丸」

「ん、……なに?」

「俺はお前しか見てないからな」

「っ!……ばぁか…」

「風丸は?」

「…言わせるな、…俺も豪炎寺だけ、…だから、」

「上出来」


(一生分の恥ずかしいセリフ言わされた気分だ)

(たまには言わなきゃわからない事もあるさ)

(……わかってたクセに)










end
−−−−−−−−−−
ありこの文は
何が書きたいか
わからないorz
何も考えず書くからいけないんですね←

豪風はお互いがお互い好きすぎるくらいがちょうどいいです(^^)

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