バンガゼ

□『私』
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タイトルに意味は無い





女だと思ってた。
まじで。

「風介が好きだ」

「そうか…」

「付き合ってくれ」

ちょっと…いや、かなり態度がデカくて
でも長いまつげとか華奢な体とか…
女だと、思ってた

「私は男だ、胸が膨らむ予定はないし、子供も産む事が出来ない」

ショックだった気がする。
でも、そんなの正直どうでも良かったが
女だと信じて疑わなかった自分が阿呆な気がして

「お…男なら男らしくしろ!私っていうな!」

って言ってみたら

「…………………………………………………」

黙った。
ヤバい、マズい事言ったんだってわかった
コイツにとってそれは地雷だったのかもしれない

「っ風介…ごめ、」

「私…………、僕は、…………晴矢が…誰かがイヤと言うなら『僕』って言うようにするよ」

あぁダメだ俺
風介泣かせた、こんなつもりじゃなかったのに

「ごめんごめん風介!あの、……ごめん!」

何て言ったらいいんだろうか
うまく言葉が出ない

「俺、風介は男でも女でもいいんだって!風介が好きだから!……ただ、ずっとマジで女だと思ってたから…ちょっと自分が阿呆に思えて…」

「…わかってる、晴矢は何も悪くない…」

「いや、俺が悪かったんだって!風介の事考えずに…」

「だから、私が自分を『私』と言ってなければすんだ話で…」

イラつく、俺が悪かったってんだから
素直に『そうだ晴矢が悪いんだ』でいいんじゃ無いのか…?
何でも自分のせいにして、自分の中に溜め込んで……少しでもその辛さを一緒に、何て気持ち悪い考えが一瞬過ぎったが

「風介は『私』のままでいい!何でも自分が悪いと思うな!」

「…?」

「今のままがいいんだって!何回も言ったけど、俺は今までの風介が好きだから!」

「晴矢…」

本当、何回も好きって言ってる気がする…
でもそんなんじゃ足りなくて、本当すっげぇ風介が好きなんだ……

「……晴矢の事、嫌いではない……」

何だよそれ、素直に好きって言えよバカ
耳まで真っ赤にして、『嫌いじゃない』は好きでいいんですよね風介さん?

「なぁ、キスしていい?」

「はっ!?////…晴矢がしたぃ……っ!」

最後までいう前に唇塞いで、軽くリップ音たてて離したら、
何故か風介が凄い勢いで口もとを隠した

「何してんの?」

「待て晴矢…、そう言えばキスしたら子供が産まれるんじゃないのか?」

「少し前に自分は男だから産まれ無いって言っただろ……ってか誰からの情報」

「アイシー」

アイシー…自分のチームのキャプテンに何を教え込んでいるんだ…
というか、素直に信じる風介も何なんだ…
………あ

「チーム全員集めろ風介」

「…なぜだ」

「風介は俺のになりましたって言っとくの」

「言わなくていい!」


何かすっげぇ嬉しいんだ、自慢したい
風介は俺のなんだって。
ついでに風介にベタベタしてるダイヤモンドダストの連中に釘刺しとくんだ

「風介」

「何だ」


「世界一好きだ」

「あぁ、」




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途中放置してたのを、完成させてみた…
途中のくだり要らないんじゃないかorz

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