交わる歪みの交響曲
□第一章
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数日後、昴たち三人は初音島の港にいた。
悠一「やっとついたぜ〜。」
昴「懐かしいな・・・。何年振りだろ。」
翼「眠っ・・・。」
三者三様の様子を示す。
昴「さて、集合場所は魔王のおじさん家だったよな。翼、案内頼むよ?」
翼「りょーかい、ちゃんと着いてこいよ。」
翼は眠気眼を擦りながらキャリーバッグを引きずって歩き出した。
悠一「んじゃ、レッツゴー♪」
翼の案内で魔王宅に着いた一行だったが・・・。
昴「・・・でっかい家だな・・・。」
如何せん魔王宅の大きさに唖然としていた。
悠一「こんなでかい家、よく作れたな。」
翼「あの馬鹿どもは権力の使い方を間違ってんだよ。」
翼はさも当たり前の様に二王を馬鹿にしつつ、インターホンを押した。
?『はーい、どちら様ですか?』
インターホンから若い女性の声が聞こえてくる。
翼「この声はセージさんですか?翼です。おじさん達に呼ばれて来ました。」
セージ『まぁ、翼ちゃん!今行きますからちょっと待ってて下さいね♪』
セージはそう言うとインターホンをブツリと切る。