+*mein*+

□* 本当の自分 *
1ページ/1ページ

「ねぇッ!曽良君待ってよ〜!!」

「早くして下さい、置いていきますよ。」


慌てる師匠の声と、それをさらに焦らせるような弟子の声。


「ハァッ…ハァ…やっと追い着いた…!!」

「もう疲れたんですか?弱ジジィが…」

「あんまりドゥ…」


君が走るのが速いんだよ!と、愚痴をこぼしながら歩く芭蕉。


その3歩先を歩く曽良。


追い着いては置いていかれる。


置いていかれては追いかける。



いつもそう。



芭蕉はそんな関係に少し不満を持っていた。


「むぅ……」

「何むくれてんですか?」

頬を丸く膨らました芭蕉の元へ寄り、
頬に触れながら問いかける曽良。


「ねぇ…曽良君…そろそろ松尾を置いていくのやめない…?」

「……嫌ですけど…いきなりなんですか?」


お決まりのセリフ、聞きなれた言葉のはず。


だが、異常なほどに、芭蕉は違和感を覚えた。


「曽良君、そろそろ素直になってよ…
ホントは、何か良いたいことあるんじゃない…?」


「…!? いッ…言いたいことなんかありませんけど…」


曽良には珍しく、少し慌てた様子で返答が帰ってきた。


「答えてよ…。」

芭蕉は、曽良の首筋に片手で触れ、

もう一度問いかけた。


「芭蕉さん…? いつもと違ッ…?!//」

いつもは滅多に無い、芭蕉からのキス。


「んぅっ…///」

気のせいか、少し甘いような味が曽良の口の中に広がった。



「やッ…め……///」

お互いの口から流れる、透明の液。


芭蕉がお互いの口を離せば、細く伸びる、透明な糸。


「ッ…//なッ…なんなんですか…!」

「………………」

芭蕉は、曽良の問いかけには答えず、
ただただ無言で、曽良に抱きついた。

「しょうがない師匠ですね…///」

「曽良君が悪いんだもんね…ッ…」

曽良もそのまま、自分より背の低い芭蕉の頭を撫で、そのまま抱きしめていた。


______________________

「曽良君もうつかれた〜…
ぱんらはぎ!!」


「うるさいジジイですね…
僕に貴方を次の街まで投げ飛ばせる力があれば良いんですけど…」

「うぉおおおい!! ちょっとまって!
師匠を投げ飛ばそうとするなよ!」

「しょうがないですね…
じゃあハサミでそのふくらはぎを切り取るという手もありますが。」


「ドゥ?! やめて!松尾の体力ゲージは零よ!!」

「まったく…うるさいですね…ほら、」

「うぉッ!?//」


曽良はそのまま、華奢な芭蕉の体を背中におぶって、次の町まで運んで行った。


「…軽いですね、芭蕉さん」

「そうかな? 松尾曽良君よりも背ちっちゃいからね!」

「そんな、自信満々に言わないでください、イライラします。」

「ひどぅい!!」


__________end





gdgdですいません!

特に文才も無いのに、神聖なる芭曽を汚してしまってすいませんww

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ