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「貴様、少将を奴隷として売る気か」
あ、アオさんの額に筋が浮き出てる
相当イラついていらっしゃる
こういう時のアオさんはとっても怖くて海賊を捕縛しないで海賊船ごと沈めたりするので、普段の私であればすぐに逃げるんだけれども
ベッドから抜けだせるように少し布団をまくる


「奴隷?
そんなわけないだろ
それに、奴隷として売るにしても海軍の餌にするにしても俺だったら牢屋に投げ込むがな
少しは事態を把握するよう努力したらどうだ、中佐殿?」

体の痛む箇所の確認だが、足は平気だ
これならばすぐに動ける
アオさんを挑発なんてしたら船が沈むのにトラファルガーは余裕の表情だ






「貴様ァ・・・・」

身を起こし、すぐに立てるように態勢を整える
アオさんには限界が近づいているようだ
いろんな意味で早く逃げたいです











「あんな熱烈な想いを聞いたら、側に置きたくなるのは当然だ
俺のために少将になったんだろ」

え、あれ?こっちに飛び火した?
ベッド上で座ったまま少し後ずさってしまった




「いいいいいや、あれは自由に動くには地位が必要だっただけで・・・」
どもっちゃった
あら?何故近寄ってくるんだこいつ





「それでも、だ
お前を気に入った
欲しいものは奪う
俺は海賊だ」

身を屈め、私を囲うようにベッドに手をつくトラファルガー
ち、近い・・・!顔が近い!


どうしよう


















この人、めんどくさいかもしれない








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