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「 姫、気がつきました?
気分はどうですか?痛いところとかありますか?」



アオさん、そういえば首痛い気ような



「くそ、あの野郎絞める



いいですか姫、驚かないでくださいね
あなたは拉致されたんです
死の外科医に」



え?


「ここはトラファルガーの船です



え??



「今は出港していて海の中です」



え???
思考が追い付かない
体も顔も動かないのに頭の中だけでひたすらに同じ言葉が浮かんでは消えていく


???
一体、何故???













「 姫目が覚めたか
首の具合はどうだ?加減したから傷はついてないと思うが、気分はどうだ?
気持ちが悪いとか痛むところはないだろうな」
ふらりと現れたのはトラファルガーで、尊大な物言いには似つかわしくない少し眉間に眉を寄せた真剣な表情だった



「ない、けど」かろうじて出た言葉
頭の中には、なんでどうして
の文字が点滅している
落ち着け、いや落ち着いている
脳内はとても落ち着いてい状況判断を行おうとしている
私は落ち着いているんだ!
ただ、他がついてこないだけだ
大丈夫、頭は正常、思考は落ち着いている



「そうか
それなら二人でこれからのことを話し合おう」


「これから?」
落ち着いて今の状況を整理して
ここはどこだ、トラファルガーの船だ
今は潜水中だ、外は出られない
状況としては・・・詰んだ

これから奴隷として売られるのか
売られ前にここで奴隷として使われるのか
それとも海軍に対する罠を仕掛けるためか




「そうだ
これからの計画を・・」

「ちょっと待てトラファルガー
姫を浚うだなんて海軍に対して身代金でも要求すんのか?」


「身代金なんかいらねぇな
生憎、金にも困ってねぇからな」

違うのか




「海軍を誘き出すつもりか」



「俺を余程ゲスだと思いたいらしいな」


これも違うのか










・・ということは奴隷ルート確定ー!
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