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□無意識の誘惑
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無理に押し付けていたそれを離すと、そこには赤く色づいた姫のそれ
白い肌、上気した頬、瞳は少し潤んでいる…?
押し付けていたせいか普段の3割増しに綺麗な赤は白い肌にとても馴染んでいて
男を惑わせるそれに感嘆の念を覚えつつ
その鮮やかな赤へと再び口付ける
本人には自覚がないだろう、姫の赤いそれや白い肌などパーツ自体が男を誘う色香を持つ。普段の姫からは想像できないほど
口付けただけでこの色気はヤベェなんて内心思いながらも自分を止められない、欲望に忠実な自分には苦笑いを
姫の真っ赤な唇には情熱のキスを
ちゅっと可愛いリップ音をたてれば姫は決まって俺の名をつぶやく
「……んっ………ロー…」
とろん、としたその声に愛しさは増して
だからこそ容易にこの先の行為へと進めない自分は随分と奥手になったもんだと思う
「この俺がなぁ…」
ぼそっと呟けば見上げてくるその瞳
あぁ、そんな不思議そうな顔しないでくれないか
そんな小さな仕草一つとっても、それすらも何もかも
「あぁ、食っちまいてぇ…」
無意識の誘惑
言葉を噛みしめ、本日もこのお姫様に送るのは1つの口付け
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