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□はぶあないすうぃーくえんど!
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「あ、姫かい?
今本拠地の近くのカフェいるんだけど
ああ、そこそこ!
今から来てくれ」


突然、携帯電話で話はじめたマチに驚いているとどうやら今回の相談事の張本人を呼び出したらしい

「団長、今から姫が来ます
面倒なので本人と話してみてください」



面倒とか言うなよ













今から来るって言われても、どう聞くか

素直に聞く?
お前、俺のこと好きなんだろ?
あいつなら、可哀想な者を見る目をしながら「あ、うん」とか言うか
もしくは大笑いした後に「大好きだよ、クロロだもん」か
それか面倒くさそうに「女にフラれた?」かな
これだな、面倒くさそうな返答だな




「クロロー、戻ってこー「お前、いつからいたんだよ」い
ぶつぶつ独り言言ってるときから
マチちゃんから話があるって聞いたけど?」
「お前、俺のこと好きなんだろ?」
「は?」












予想外すぎる

突如、茹で蛸のように真っ赤になった姫
この反応は予想していなかった
てっきり馬鹿にされるかと思っていた

「一番の友達だよ」
ウソつけよ
お前、完全に俺に惚れているだろう





??
違和感を感じたのだが、いまいち分からない
違和感の正体は後回しで、今は姫だ
とりあえず、普通にデートに誘う?
おいおい、いまさらだろ
なんでデートに誘うんだよ
というか、いつまで赤い顔しているんだよコイツ


「クロロ?顔赤いよ?風邪」
赤いのはお前だよ
確かにここはだんだん暑くなってきたが
あ、違和感が大きくなってきた

心臓が動いている
激しく
全身が暑くて、心臓がうるさくて



まさか
「ウソだろ、俺が・・?」
思わず頭を口元を手で覆い隠して絶句した




「本当に大丈夫?」

大丈夫、いや大丈夫じゃない
今はとにかくほおっておいてくれ









はぶあないすうぃーくえんど!


(今更、幼馴染みに初恋かよ)





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