short

□(後)
2ページ/4ページ






今夜盗むのはブラックダイヤ
どうせ、また加工して姫にプレゼントするのだろう
どうしてこうも黒いものばっかり贈るのか
自分色に染めたいってやつ?
確かに姫の綺麗な銀髪に黒はとても似合うが






アジトで待機の団長にはシャルと私がつく
最近入団したティアーユは信用ならない
こいつが入ってからは情報が漏れやすい
こいつが原因だと思う、勘だけど












突然、アジトの回りに張り巡らせてある糸が切れた



全て、切れた
「団長、侵入者だよ」

「数は」

「分からない

糸が全て切られた」


「お前ら警戒を怠るなよ」


その言葉にアジトにいたシャルナーク・ティアーユが殺気立つ



ああ、こいつがいると何かしらのハプニングが起こるのだ
今回もどうせティアーユが原因なのだろう、勘だけど










「あなたが団長さんよね?」


首筋に這わされた指、反対の手にはベンズナイフ





















「姫やめろ!」






「ごめんね、マチちゃん


お仕事なの」







次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ