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「団長、私、今までで一番でした

人生観変わるくらいに」


「姫、俺もうお前以外で満足できないかもしれない」







ふかふかキングサイズのベッド上で声が枯れた姫はそれだけを呟くと意識を手放した
大分無理をさせてしまったようだ
思春期の少年並みに年甲斐もなく無我夢中になってしまった自分に失笑してしまう
魂の伴侶はどうやら配偶者の意味でも離れられなくなりそうだ


















昼間のカフェから一転して町から少し離れた森の中にある一軒家で
目をさましたクロロは隣にいたはずの存在が消えたことに慌て気配を探れば庭にいる


あたりは大分暗くなっていた









今夜は新月
暗闇の中に探し人がいた
彼女の肩にブランケットをかけてやれば寒そうに震えた




「団長、月が綺麗ですね」

ポツリと小さな声がした
ふわりと微笑む姫
いつもの張り付けたような、感情のこもらない笑みとは違う
艶やかな微笑み











クロロのつける首飾りの黒曜石がピシッとヒビが入った音と同時に、飲み込めないほど大きかったしこりは割れてなくなった















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