short

□3
1ページ/2ページ





「姫、俺の伴侶はどうやらお前らしい」

「団長?」

「これからよろしくな」













「って言われたんだけど、パクはどう思う?」

「あら、あなたたち付き合い始めたの?」

「違うんじゃない?
団長は相変わらず色んな女と出かけているみたいよ」

曇り空のなかオープンテラスの席でパクノダとお茶をしていれば、話題は近頃の団長について
突然、伴侶だと宣言され早一月
どうやら恋人という訳ではないようだと結論付けはしたが、団長の本意を気にしてしまうのはやはり彼が世を別つ程の美青年だから


2つ向こうの席にいる、こっちを見てる赤髪の彼もなかなか私好み
にっこりと外行きの笑顔で彼に向けて手をひらひらと



「あなたも相変わらずね」

赤髪の彼も返してくれた
これは好感触ね
確かパクはもう少し歳上の方が好みなんだったっけ



「一応は減らしてる
というか、不本意ながら減っている」




「減っている?」




「フラれてばっかりなの
特に良い感じになった人ほど!
クラブでナンパされた男の子なんかすごく良い雰囲気だったのに、トイレに行っている間にいなくなっちゃって
私何かしたのかな?」




「むしろ誰かが何かしてるんじゃないかしら」




「あーそっか、私は相当恨み買っているものね」









「相席させて頂いても?」
赤髪の彼は誘い方もスマートで良し
服のセンスも好みだ

パクから念字で「ほどほどにね」とのお言葉に「また話聞いてね」と返す
パクはどうやら本拠地に戻るようだ
私は赤髪の彼、レイと久しぶりの駆け引きを楽しもう










次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ