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「お前ら宴だー!飲めー!」












大怪我のルフィは死の外科医の船へ、エースは白髭の船へそれぞれ送っていき今は赤髪のシャンクスの船で宴に参加させてもらっている



酒瓶片手に、ビンクスの酒を大熱唱しているシャンクスたちはとても楽しそうだがそこに参加するつもりはない
これからの自分の身の振り方を思えばため息しかでてこない
海軍を裏切りついでにドレークみたいに海賊に堕ちるか、はたまた早めの隠居生活か

どちらにしろ、これから忙しくなるだろうな
ウミウミの実の能力がばれたことにより、好か不幸か簡単には手を出せないから海軍からの追っ手の心配はあまりない
喧嘩を売りにくる輩は激増するだろうけど


手配書も出されるだろうしって、あれ?
海賊になるならないよりも、すでに海賊じゃないか!




















「盛大なため息だな」

酒が進んでないな、なんて全く飲んでいないベンに言われましても

「これからのことを思うと胃が痛くて」

フーシャ村で別れて以来の副船長は相変わらず渋くて色気が漂う





「おいおい 姫は深く考えすぎなんだ、行くところがないならこのままうちに乗ればいいだろ!お前なら大歓迎だ!」


「・・・シャンクス、ありがとう」
だから突然後ろから抱きしめるのはやめてください












シャンクスが場をおさめて、戦争は止まった
海軍は再編を余儀なくされ、大怪我を負った海賊たちは撤退した


エースも例に漏れず大怪我で船に運び込まれる前に話なんて出来ず、会いに行くからなんて無理に約束してみたものの




見捨てようとしていたのに今さらどの面下げて会いに行けるんだか


小さな声で言ってみたら、余計に動けなくなった






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