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「姫、キャプテンに何か言ったか?」
昨日から部屋にこもりっぱなしのキャプテンになんとか話を聞き出してみると、姫に嫌いと言われたと落ち込んでいたのだが
「・・・言ってませんよ?」
どうやら違う?
また勘違いか早とちりしたのだろうが、昨日から何も食べていないため流石に心配になってきた
姫にキャプテン用に用意した夕食を渡す
「ペンギンさん、遅くまでお疲れさまです・・・」
「いや、お前こそ苦労をかけて申し訳ない」
いつぞやにも見た、心底憐れんだ瞳だった
好きでやっていることとは言え、たまに辛い
キャプテンが倒れるまで無茶するのをやめてくれれば解決するのだが
シャチとベポもキャプテンが心配らしく、後ろからこそこそと様子を伺っている
二人(正確には一人と一匹)にあとは姫に任せて今日は寝るように伝え俺も休むことにする
上手くいかなければ、また明日考えればいいことだ
あの二人がくっつけば楽なのに
。