恋に。〜short story〜

□本当は…愛しい

初 Toshiya夢
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はぁ俺は何してんだろ…
敏弥は、音楽と自分の生きざまの壁にぶつかっていた。
なにをする訳でもなく、どこか行く宛がある訳でもなく、敏弥はぶらぶらと街の中を歩いていた。
「敏弥?」
突然かけられた声にドキッとした。なぜなら 敏弥は 声を掛けられた人には弱い。強がりを見せても見透かされてしまうから、苦手だった。
敏「名無しさん。」
なんでこんな時に声掛けてくるんだよ!!そう思いながら振り返った。
名無しさん「相変わらずね!大丈夫?敏弥かなりヒドい顔してるよ!」
敏「ヒドい顔ってなんだよ!!至って普通だよ!」
名無しさん「そう。なら良いけど、ただ無理はしないでよ!そうだ!!敏弥〜ご飯付き合って」
敏「えっ〜食べに行くの〜ヤダよ!」
名無しさん「相変わらずね〜食べに行かないよ!どうせろくに食べてないんでしょ?私 作るから、家行こう♪今更遠慮するなぁ敏弥」
敏「遠慮なんてしないけど、相変わらず彼氏とか作れば?名無しさん。」
敏弥に言われた言葉を無視し家に向かう
敏弥を連れて。敏弥は いつも私と並んで歩かない。いつも離れて歩く それがやけに寂しかった。敏弥には、女が何人かいるけど、私の前では手も出して来ない きっと敏弥には私は、女じゃないんだろう。
家に着き。敏弥を招き入れ 私は簡単に鍋料理と酒のつまみを用意した。
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