09/28の日記
23:25
家令
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わたしは後日、アクトーレスのハムにスタンと主人の成り行きを話した。その際に聞いた。
「プレタポルテの犬はみんな、ああして褒めて育てるのかい」
ハムは訂正した。
「褒めるというのは正しくない。正しいのは愛する、だ」
「ほう」
「愛玩犬が欲しいわけだろ。客は。だったら愛情いっぱいの犬を作らなきゃならんじゃないか。たっぷり愛情をそそいで、満たされた犬じゃなきゃ、ほかのやつは愛せないさ」
「理屈はそうだが、結局、褒めて育てる、だろ」
「愛する、だってのに」
ハムは笑った。
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