09/24の日記

23:22
家令
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どこか中東の戦場跡だ。
片付けられない家畜の屍骸が残っている。

その中を汚れた少年が大荷物を背負い、歩いている。よく見るとその手に白い花を持っていた。

「ハムが言ったんです。これがおまえ。これがおれ。これがおまえを買う男」

砲弾で砕かれた町の廃墟のなか、家族のために荷を運ぶ少年。誰かのために花を摘んで帰る少年。これがこの世界に生きている男だ、と言った。

「そう思えば、親切にしてやりたいと思わないかって」

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