09/08の日記
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今日のわんこ
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ご主人様
こちらのコメント欄を今日のわんこの貼り付け用に、お使いください。
(ご感想はこちらに書かず、おしゃべり用のページをお使いください)
☆コメント☆
[しの] 09-09 00:00 削除
9月9日 今日のスタッフ
家令
「ハハ、叔父さんの犬になったほうがよさそうだな」
アクトーレスのハムは笑った。
「犬の貸し借りなんか、ろくなことにならん。叔父にやっちまえよ」
「そういうわけにもいかんのだって」
わたしも気分がよくなかった。
プレタポルテは処女性が売りだ。処女性にこだわるような男――自信のない、嫉妬深い男が、戻ってきた犬を同じように愛せるものなのか。
悲劇は目に見えている。
「コツはないこともないがね」
ハムは言った。
「むしろ、犬より旦那のほうを処置すべきじゃないかね」
[しの] 09-10 00:00 削除
9月10日 今日のスタッフ
家令
わたしはハムと一計案じた。
後日、主人に連絡をとり
「例の件ですが、スタンに直接インタビューさせていただくというのはいかがでしょうか」
もっともらしいいいわけをつくり、調教の秘術はアクトーレスが明かさないため、犬に聞くしかないと言った。
「それを隣室なり、カメラなりでご主人様に聞いていただければ」
犬の口から調教内容を聞くという提案を主人は面白がった。
「いいね。調教の告白なんてゾクゾクするよ」
わたしは微笑んだ。このスケベが、とは家令は言えない。
[しの] 09-11 00:01 削除
9月11日 今日のスタッフ
家令
その日、わたしははじめてスタンに会った。
写真は見ていた。
教養を感じさせる整った顔立ち、砂色の髪、静かな青い目。
たしか、ヘッジ・ファンドに勤めていた普通のサラリーマンだった。
しかし、目の前にいる男は似ていたが、ちがう。
目に生気がある。若々しく、セクシーで、空気がやさしい。
獣がその陰を慕う大樹のように空気がやさしいのだ。
主人は彼にキスして、
「ぼくは出かけるから、彼の話し相手をたのむよ」
と言い残し、出て言った。
[ナイト・オブ・わんわん] 09-12 00:02 削除
今日のスタッフ
家令
「やあ、きみを紹介したのはわたしだが、こんなハンサムとおもわなかったな。ミッレペダの目はたいしたものだ」
ありがとう、と彼はかわいい微笑を見せた。もっと笑わせたいと思うような、かわいげがこの男にはある。
「ぼくはもともと、そんなにセクシーな男じゃなかったんですが、いまは犬なのでそうありたいと思ってます」
「とてもセクシーだよ。ほかの犬のためにも、どうして、きみがそうなれたか教えてもらえるかな」
こうしてインタビューがはじまった。
[ナイト・オブ・わんわん] 09-13 00:11 削除
9月13日 今日のスタッフ
家令
スタンは少し頬をあからめながらも打ち明けた。
最初はほかの犬たちと変わらない。抵抗し、拘束され、恥辱と絶望。
ただ、彼の場合、ふつうの調教と違うことは――。
「ぼくは褒められたんです。アクトーレスから、褒めちぎられた。おまえはなんてかわいいんだって。とても、セクシーだって」
彼は苦笑した。
「最初は、なに言ってやがるって思いましたよ。ホモに褒められても気持ち悪いだけだって。でも、彼は徹底的だった」
[じゅら☆] 09-14 00:10 削除
9月14日 今日のスタッフ 家令
アクトーレスのハムは彼を鏡の前で調教したという。鏡の前で拡張棒の入ったアヌスを見せ
「見てごらん。すごく色っぽい。きみは男にとって贈り物だよ」
さらに、からだのひとつひとつをいじり、エクスタシーの表情を見せ、それらを口をきわめて褒めたらしい。
スタンは恥ずかしさと怒りと情けなさではじめはそれを聞けなかった。
「それで――、たぶん、口ウラを合せてだと思うんですけど」と彼は遠慮がちに言った。
「ほかのアクトーレスもぼくのことを褒めだしたんです」
[ナイト・オブ・わんわん] 09-15 00:07 削除
9月15日 今日のスタッフ
家令
「それは言葉責め――なにかセクシャルないやがらせっぽく?」
「ちがうんです」
スタンは言った。
「本気で賞賛しているみたいに言うんです。ほかのアクトーレスはぼくに触れたりせず、ただ『なんてかわいいやつだ。見てると疲れが吹っ飛ぶね』『こいつは男にゃ、幸せの塊だね』なんて言ってくれるんです」
それで、とスタンはいよいよ顔を赤くして
「アヌスのほうも気持ちよくなるようになってて、やたらと褒められるし、ちょっと――、へんなんですけど」
[リード・オブ・わんわん] 09-16 01:16 削除
9月16日 今日のスタッフ [ 家令 ]
スタンはいいにくそうに唸った。
「ぼくはその――あんまり自分が好きじゃなかったんです。肉体も、頭の中身も。自分のセ
ックスも――ペニスもよわよわしいと思っていた。セクシーとはかけ離れた人間だって」
スタンの経歴には二度の離婚暦があった。それも影響しているのかもしれない。
「それにあの頃は、捕まったことや調教に関係なく、つらい時期だったんです。――ミッレペダが捕まえてくれなかったら、ぼくは銃でこめかみを打ち抜いていたかもしれない」
【お詫び】
本日は携帯サイトNGワードを含みましたので、
(アップする為に)作者フミウス様に無断で3行目本文を途中で改行させていただきました@ 本文と形を違えてしまいましたこと、ここにお詫び申し上げます★
[こっそりな一ファン] 09-17 00:00 削除
9月17日 今日のスタッフ
家令
わたしの目に気づいて、スタンは少し気後れしたようだった。
「すみません。初めて会った方に」
「いや、それはわたしの資料になかった情報だ。話してくれ」
「目新しくもない理由ですよ。ぼくはヘッジ・ファンドでタフなポジションについていたので、疲れていたんです。
仲間との競争が苦しくて、自分が無能に見えて、つらかった。あのころは成績も下がってて、ずっとイライラして、安定剤飲まなきゃ眠れなかった。
――それで、すごく小さなことなんですが、ショックを受けて」
[しの] 09-18 00:00 削除
9月18日 今日のスタッフ
家令
「ショックなこと?」
「知らない男に殴られたんです。このハゲタカ野郎って」
彼はさびしい目をした。
「まったく知らない男でした。警察によると、その男は会社がM&Aで買われた際、仕事をなくしたんだそうです。
うちで扱った件でもなかったけど、ぼくがヘッジの人間と知って、ムカっときたって」
ウツ病直前の精神状態の時に、暴力を受け、滅入ってしまったらしい。
「ぼくは無能、そしてこの世界にとってもハゲタカ。否定、否定、否定ばかりで人生がイヤになってしまったんです」
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