小説2

□My brother
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※倉間のお姉ちゃん設定


私の弟の話をしたいと思う。

私には一人弟がいて、倉間典人って言うの。背の小さいことがコンプレックスで、平均より小さい背丈の姉である私の背を抜かしたいとスポーツに日々いそしんでいる(背が原因なのかは知らない)可愛いマイブラザーだ。背が低いのは遺伝だと思うんだけどな、弟は諦めずに毎日牛乳を飲んでいる。後輩にまで背を抜かれたくなから、ずっと一年でいたいとか言ってた少し前が懐かしい。今はやむ終えなく進学して今は中二。中二病が心配なお年頃。噂をすればなんとやら、ノックもせずに私の部屋のドアが開けられた。

「なぁ、姉貴。ゲームしねー?」

中学生になると、本当に急にませるのだ。あーあ、お姉ちゃんと呼ばれていた頃が懐かしいな。昔を懐かしみながら、雑誌を閉じて私を呼んできた話題の弟を振り返る。

「おけー。良いけど、勉強は?」
「ちゃんとやってるよ。うっせーな」

おう反抗期だ、反抗期。まあ、でも私に構っているあたりはまだ好かれているのかな?クスリと笑ってから椅子から立って、弟のほうへ行き、目線を合わせるためにしゃがんだ。彼氏が出来たとバレた時は、顔真っ赤にしてどんな奴と問いただしてきた可愛い弟。そんなことを思い出しながら、顔を背けた典人の頬をつつく。

「……痛い」
「そういや部活はどう?あ、ゲーム何やる?モンハン?」
「あー……うん。頑張ってる。今度試合に見に来なよ」

そう言って、典人はゲームを取りに自分の部屋に戻っていく。私はと言うと、吃驚して固まっていた。今まで、試合は見に来るなって言って、場所も告げずに部活に行ってしまっていたのに。部活で何があったのだろうか?いつも大事なことは自分一人で黙って考えてる、弱さを見せない弟だから姉である私は心配になる。どんな心境変化なんだろ?と一人少しだけ混乱しかけた。

「姉貴ー、モンハン持ってきた」
「あ、典人。えっと……試合頑張って!」

ビシッと親指を突き立てて言う私に、典人はニヤリと口角を上げて得意顔を浮かべる。

「ああ、絶対シュート決めて勝つからさ」



























あと、試合会場とかで名前呼ぶなよ
(どうやら姉がいると知られたくないらしい)

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