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□せめて
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俺は布団の上で胡座をかきながら、今の状況を必死になって整理していた。
「土方さん、後ちょっとだけ待って下さいね」
「あ、お、おう…」
トントントン、と聞こえてくる心地の良い音。
勿論その音の発生源は台所だ。そこまではいい。
「あそーだ、マヨネーズは使いやせんからね?流石に体に悪ィもん」
………これは夢か?
良く分からないけれど、気が付いたら目の前にエプロン姿の総悟が居た。
「ご飯にしやす?お風呂にしやす?それとも…俺、ですかィ…?」
そして突然お決まりのあの台詞を云い出すものだから、俺は突出に飯と答えてしまって。
今更になってちょっと勿体無かったか、なんて不謹慎な事も考えたり……してない、してないぞ。
ともかく!この状況は一体何だ。どう考えても美味しすぎるしおかしすぎる。
最早あの総悟は総悟じゃない。総悟があんな可愛い訳………可愛い訳、ある、な…
そこで俺の理性は崩壊。本当はあんな可愛らしい姿を見てとっくに理性など無かったんだろうけど。
せっかくだ、この状況を楽しまないでどうする!!
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