復活
□木々のざわめき
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「恭弥…。私…。イタリアに行かないといけないの…。」
「えっ…?」
〜木々のざわめき〜
突然凪がいった。
いつもの休み。いつもの時間。いつもの場所。
いつも僕と凪は日曜日の一時に、並中の屋上で会っている。
「それどういうこと?」
「みんなで、骸様を助けるということになったの…。だから…」
凄く悲しかった。
凪がいなくなるんだ。
もう会えないんだ。
会うにはイタリアまで行かなければならないんだ。
凪が居・な・く・な・る。
僕は、しらないうちに凪を抱きしめていた。
「嫌だ!行ってほしくない!骸なんかのために!」
「…恭弥…。」
「…止めても行くんだね…。君がきめたならいいよ。もうとめない…。」
「ごめん…」
凪が泣いていた。
僕も泣いていた。
___
あれから10年くらいたつね。
君とは会っていない。
今、10年前から草食動物達がきたよ。
多分君は知らないだろうけどね。
随分草食動物が騒がしいな…。
「クローム!」
沢田綱吉は叫んだ。
クローム…
凪…。君もきたんだね…。
→アトガキ