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□キスKiss
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「アーダルベルト様、お聞きしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」

「何だ?」


アーダルベルトは大体夜になると暇になる。今日は新しい料理を考えながらお茶を飲んでいた。


「たいした事ではないのですが……」

「聞きたい事があるなら何でも聞け」


そう言いつつ、アーダルベルトはお茶を飲んだ。


「…キスって何ですか?」

「ぶはっ!」


考えもしなかった質問だったので、飲んでいたお茶を噴き出してしまった。

せっかく考えた料理のレシピもお茶で濡れてしまった。


「き…キスも知らないのか?!」

「はぁ…」


キスといえば、恋愛関係にある男女や人によっては挨拶などに使われる口付けの事である。


「お前今いくつだ!」

「私ですか?130歳ですけど…」

「130歳の男が何でキスを知らないんだ!」

「知らない事は聞けって今貴方がおっしゃったじゃないですか。」

「それとこれとは別だ!」


ちょっとした口喧嘩みたいなのが始まってしまった。

周りにいた人々は巻き込まれたくないので、ぞろぞろとその場から出て行った。
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