マ①
□入隊＝再会？
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『ここにいる諸君は国のため、民のため、そして王のために尽くし、平和のために―――』
長い入隊式が終わり、士官学校の仲間達と離ればなれになるときがきた。
「これから所属する隊を発表します―――」
「クナイフどこだった？」
「国境警備♪」
「１番楽じゃねーか！」
「キーナンは？」
「貴族直属の部隊」
「やっぱ実力派には負けるよな～」
「うんうん」
「ルージュはどこになった？」
「俺も貴族直属の部隊だ」
「まじかよ…俺だけ国境警備…」
雑談している３人に２人の男女が近づいて来た。
「「「フォンウィンコット卿、フォングランツ卿！」」」
「ルージュさん、今日から私の部下よ。よろしくね」
「はい！」
「久しぶりだな」
「はい。お久しぶりです、フォングランツ卿」
「今日からお前は俺の直属の部下だ」
「はい…………へ？」
「よろしくな。」
「え、あ…はい！」
新しい風が吹く。新人兵士達の新たな世界が今始まった。
「それから、今日からアーダルベルトと呼べ。いいな？」
「はい！フォングランツきょ…………」
「アーダルベルトだ」
「……アーダルベルト様…」
「よし、行くぞ」
「お待ちください、フォングラン………」
「んー？」
「…アーダルベルト様」
「それでいい」
がんばれワカゾー！
負けるなワカゾー！
あとがき
アー様との出会いはまた別に書きますので(-.-;)
クナイフ君とルージュ君はオリキャラ幼なじみ設定です。他にシューゼル君がいます。