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□こんな人は嫌だ
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アーダルベルトは眞魔国を抜けてから法術を身につけた。
おかげで、人間に見られるようになり、法術使いを部下に持つようになった。
「そもそも、魔術も法術も変わらないと思うのよね」
ベルマの一言でアーダルベルトは固まった。
ハリスは話を聞いている。
キーナンとマーカーはご飯を食べながら耳を傾けている。
「魔族には魔術。人間には法術。って同じじゃない?アーダルベルトは論外として」
アーダルベルトは自分の力が論外だと言われたのだと思い、しょぼくれた。
しゅーんとした犬のようだ。
「魔族に法術ができるなら、人間にも魔術ができてもおかしくないわよ」
ベルマは法術使いを何年もやってきたので語れるのだが、アーダルベルトは数年しか経験がなく、滅多に使わないので語れないのだ。
「……」
ますますしょぼくれるアーダルベルト。
ベルマは気にせず法術を語っている。
「アーダルベルト様?どうかなさいましたか?」
「俺って…論外なんだな…」
アーダルベルトの一言でその場の空気が変わった。
ベルマもしまったという顔をしている。
「ごめんなさい、アーダルベルト。論外ってそういう意味じゃ…」
「ニンジン食べます?」
明らかに関係ないこと言う奴一名。
「食べる…」
食い気に負ける奴一名。
上司のことをよく知っている奴が一人でもいれば、こういう時に楽。
あとがき
アー様はニンジン大好き設定です。キーナンはアー様の事をよく知ってます。(ジュリア嬢に任されたので)