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□if カフェにて
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偶然立ち寄ったカフェで事件は起きた。何の前触れもなく…。
アーダルベルトは普通に紅茶を人数分頼んだ。
しかし、運ばれてきたのは人数分のケーキ。
「おい、紅茶を頼んだはずなんだが…」
「はい。紅茶でございます」
紅茶と言われてもテーブルにあるのはケーキのみ。
それに無駄遣いをしたくないので一番安い紅茶にしたのだが、よりによって一番高いケーキが運ばれてきたのだ。
「俺達は紅茶が欲しいんだ」
「ええ。ですから紅茶ですよ?」
「どこが紅茶なんだ!」
アーダルベルトと店員が揉めてる間にベルマやキーナンはケーキをつっついて食べていた。
それに気付いたアーダルベルトは呆れた。
「お前ら…待てないのか?」
「待てるけど…」
「これ、なかなかいけます」
「食うな!」
しばらくして店長らしき男が出てきた。
アーダルベルトと同じく顎が割れている。
「どうかなさいましたか?」
「紅茶って言ったのにケーキ運んできたんだよ」
「あぁ、それでしたら。紅茶はあちらで自由に飲む事ができます。そちらのケーキは当店開店記念サービスでございます。」
「つまり無料なのか…?」
「はい。紅茶と記念サービスケーキは無料となっております」
アーダルベルトの顔がみるみるうちに赤く染まっていく。
周りの客からの視線が痛い。
「うぅ…」
「アーダルベルト様、紅茶お持ちしました。」
「あぁ……すまない。」
「………ケーキ食べる?食べかけだけど」
恥ずかしい思いをしたアーダルベルトは部下達に慰められましたとさ。
あとがき
ここのキーナンは甘党です。ベルマさんはお菓子作りが得意設定。ライバルはアー様。