マA
□後輩は苦労します
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前回、アーダルベルトを待たせてしまい、きつーいお仕置きを受けたマイスは、仕返しをしてやりたいと目論んでいた。
ベッドと小さい机があるだけのシンプルな兵舎部屋。
ベッドは2段だったりシングルだったり、でもこの部屋だけダブルとかいう悲劇。
最初の頃はアーダルベルトに抗議したが聞いてくれなかった。現在は慣れてしまったので、抗議する必要もない。
なぜなら、マイスは夜勤が多いので一緒に寝ることはほとんどないから。
で、今は夜勤までの空き時間なわけ。
この時間を利用して、主君アーダルベルトに先日の仕返しをしようと企てているのだ。
「くっそー…まだ腰が痛ぇ」
どんなお仕置きかは、ここでは言えません。
少なくとも健全ではないのは確かです。
「だったら俺達だって不健全な仕返ししてやる!」
「………俺まで巻き込むな」
「うおっ!いつの間に!」
背後にゆらりとキーナンが立っていた。
何か書類らしきものを持っている。アーダルベルトに何か仕事を任されるとだいたい書類を持って来る。
それも超面倒な仕事だけを。