マA
□なんて名前?
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ユーリ達からお中元を貰ったアーダルベルト一行。
お中元という風習がないため、どうすればいいのかわからず、とりあえず何か贈っとけという結論になった。
今は贈られてきたお中元の中身をテーブルの中心に置いて、アフタヌーンティーを楽しんでいる。
「これお酒に使うやつよね」
「酒の原料にするには少ないがな」
「何て名前のブドウだっけ?」
「さぁな…キーナンは覚えてるか?」
「……マスコット」
「…近いけど、何か違う」
喉のところまで出かかってるのに、なかなか言葉にできない。
緑色のブドウで、マス…マス…
「マスターズカップ」
「そんな長くなかったぞ?」
「あ、じゃあ半分にしてマスターズとか!」
「響きが違う。こう…なんかスカッとする感じだったような」
「マスターソン」
「違う」
3人でありそうな感じのブドウの名前を言い合っていく。
アーダルベルトは知識を活用して、ベルマは流行りものなどから、キーナンはテキトーにつらつら〜とマスが付きそうなものを。
しかしなかなか当て嵌まりそうなものはない。