マA
□サンタ苦労す
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もうすぐクリスマスがやってくるということで、魔王陛下御一行にプレゼントをあげることになった。
プレゼントは日常生活に使えそうな、石鹸やらペンやら色々。
普通に渡すのでは面白くないので、サンタになってこっそりと渡してくる風にした。
「…って事で、アーダルベルト行って来て」
「どーいう経緯で俺になったんだ?」
「あ、そうそう。これ着て行ってね」
「聞けよっ」
渋々渡されたサンタ服に着替えると、ある事に気付いた。
「おいっ!何でスカートなんだ!?」
履いたらギリギリ見えるか見えないかな感じの超ミニスカートに異論を唱えた。
当たり前のようにアーダルベルトは怒る。
しかしベルマは気にもせず、早く履け履けと言う。
「大丈夫よ。きっと似合うから」
「似合うとか似合わないとかじゃねーだろ!」
「早くしてよ、クリスマスはすぐそこまで来てるんだから」
ユーリ達にプレゼントを渡したいと言い出したのは他でもないアーダルベルトだったりする。
それを聞いたベルマが色々と計画を練ってくれて、その計画の一部がこのサンタ服を着て行く事なのだ。
せっかく用意したプレゼントも無駄になってしまうため、アーダルベルトは物陰に隠れてミニスカートを履いた。