君の幸せ俺の幸せ
□第一話
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何もなかったオレの中学校生活。
いつもサボってばっかりだった。
そんな時に出会ったのがアイツだった……。
オレしかいなかった学校の寮の一室。
そこに帰ると、見知らぬ人物がいた。
短く切られたウルフヘアーの銀髪。
少しつり上がった目も銀の瞳。
自分とあまり年端のかわらない、男の子だった。
「てめぇがキャバッローネの十代目かぁ?」
「あっ、あぁ」
「ハンッ」
その男の子は鼻で笑う。
「オレはスクアーロ。スペルビ・スクアーロだぁ」
「オレはディーノだぁああっ!」
スクアーロに近づいた瞬間、足元の何かにつまずいて、そのまますっころんだ。
すると彼はオレを見るなり、ぷっと笑った。
「お前、おもしれぇな!」
そう言い、オレの金髪をくしゃと撫でる。
、