GX

□隊長と正義の心
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十「なぁ、万丈目ぇ。何してんだ?こんなにいっぱいカード並べて」
万「レポートの題材集めだ。こうやって並べてみると、結構おもしろいもんだぞ」
十「へー。ギゴバイト、ガガギゴ、ギガ・ガガギゴ、ゴギガ・ガガギゴって、言いにくいっ!」
万「知るか!」

剣翔「兄貴ぃ、何してるッスか?/ざうるす?」
十「万丈目が面白そうな事してたから、ちょっとな」
剣「爬虫類さんだどん!」
翔「これって確か、この間授業で少し出てた話題だよね?」
十「そうなのか?」
翔「兄貴は寝てたっス」

万「ギゴバイトは邪悪に染まる運命を持つもの。ガガギゴはある人物に逢ったことにより正義の心を持つようになる。ギガ・ガガギゴは強大な敵に立ち向かうために改造され、正義の心を失った。ゴギガ・ガガギゴはもう昔の正義の面影を失い、肉体は崩壊を始め、暴走する」
翔「悲しいお話しだよね」
剣「爬虫類さんにそんなことするなんて、許せないざうるす!」
十「ガガギゴはE・HEROが生まれる以前のヒーローだったわけか」

万「他にもいろいろある。貴様がもっている戦士の生還。あのカードに描かれた切り込み隊長こそ、ガガギゴが正義の道へ歩んだ理由なんだ。我が身を盾にというカードでガガギゴが切り込み隊長に守られているだろう。その後、ボロボロになった隊長を助けるためにヒーローとなったんだ」
十「なんかカッコイイよな」
剣「泣ける話ざうるす」

万「その後、隊長の上司と言えるフリードに出会い、戦友となる。しかし、戦いのさなかガガギゴは次元幽閉のカードにも見えるように次元の狭間に閉じ込められてしまった。フリードとも隊長とも逢うことができず、悲しみに明け暮れてしまう」
十「そりゃあ、大切に思ってるやつと離れ離れになるのは寂しいよな。オレも万丈目と離れ離れになるのは嫌だぜ」
万「っ、黙って聞け。それからさんだ!」
翔「ノロケッスね」
剣「ノロケだどん」
万「何か言ったか?」
剣「何にも言ってないどん」

万「そんなとき、コザッキーという開発者を知り、自分を誰よりも強くなれるようにと懇願する。今度は隊長やフリードを守る役になれるようにと。だが、実験は失敗に終わった。ガガギゴは痛み、もがき、苦しみ、ギガ・ガガギゴとなる。そして二度と正義の心を取り戻すことができず、ゴギガ・ガガギゴとなった今、身体はボロボロに砕け散る寸前だというわけだ」
十「それまでして、切り込み隊長に恩を返したかったんだな」
翔「運命だったのかな」
剣「それなら悲しすぎるどん」

万「一応だが、モンスターゲートというカードの絵柄には、次元の狭間から帰還したギガ・ガガギゴの姿も描かれている。もしかしたら、隊長やフリードと逢えたのかもしれん」
十「逢いたいときに逢えないってのが一番寂しよな。オレは、一番逢いたい人がすぐそばにいてすんげぇ嬉しいけどな」
万「十代……」
十「万丈目」


翔「完全に二人の世界だよ……」
剣「兄貴ー。オレも一番逢いたいのは兄貴ざうるすー!」
翔「剣山君、君も大概空気が読めないよね」
剣「どん……?」

end


カードをみながら思ったことをつらつら。
ほぼ捏造で仕上がっております。


 

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