お題小説
□おめでとうって言わせて欲しい(笑って言うよ)
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「おめでとう」
生きてきて、一番嬉しかった瞬間。
その5文字の言葉が、温かく胸の奥に響いてきた。
お前の、髪をなでるその手が、薄く微笑む瞳が、唇が。
そのすべてに感謝したい。
「ありがとうなぁ……」
ぎゅーっと音が鳴るほどに締め付ける腕。
「その言葉は、オレのセリフだろ?」
キャバッローネの紋章の浮かびあがった程よく筋肉の付いた、アイツの腕が、オレの身体を包みこむ。
「お前からは、先におめでとうを言ってもらったからなぁ……」
「おめでとうだってありがとうだって、何度でも言ってやるって」
温かくて、心地がいい。
ずっとこのまま一緒にいてぇ……。
「じゃあ、オレは……」
振り向きざまに唇を奪う。
ふわりと微笑むと、今度はディーノからのキス。
「愛してるぜぇ」
オレの中の新しい命に心からの祝福を。
end
妊娠話好きだな私←
幸せな二人をみてると、こっちも幸せです!
、