お題小説
□いちばんじゃなくていい?
1ページ/1ページ
「う゛ぉ゛おい、ディーノ!飯食いにいかねぇかぁ?」
子供のように無邪気な笑顔が、オレの前に現れる。
テンションの高さに、少し引きながらも、腰掛けていたイスから身体を持ち上げ、肯定の合図を送った。
「どうしたんだ、スクアーロ?今日はやけに素直だな」
問いかけに応じるように、彼はふわりと微笑む。
「ボスがな、褒めてくれたんだぜぇ!」
その微笑みが、自分に向けられていない事を察すると、オレの心は黒いモヤモヤで一気に覆われた。
「あの、XANXUSがなぁ……」
皮肉を込めて何と言おうが、スクアーロの笑顔は曇らない。
そこまで、彼に褒められた事が嬉しかったのか?
どうして、お前の笑顔は、オレに向けられていないんだ?
「なぁ、スクアーロ、お前さ、XANXUSの事、好きか?」
心のモヤモヤを取っ払う為に、一言。
一瞬小さな沈黙が訪れたが、彼の答えには否定の一欠片も入っていなかった。
君の一番は、オレじゃ無いって分かってる。
けれど……。
オレにとっての一番は、必ずしも、君だから……。
君の一番になれなくとも、君はオレの一番。
end
あとがき
切なくなりません(汗)
感情がこもりませんっ!
もう少し、勉強します(汗)
、