お題小説
□与えるならば無償の愛を
1ページ/1ページ
「それでいいんじゃねぇかぁ?お前が思うままに生きればいい。そんだけだろぉ?」
月明かりに照らされる部屋の中。
まるで、天の川のような銀髪がさらりと舞う。
「はん。えれぇ事言うようになったじゃねぇか。」
「何が偉いだぁ!オレはただ、自分の思うがままの事を言っただけだぁ!」
鼻で笑ってやれば、真っ白な頬を紅く染めツンと唇を尖らせる。
オレはゆっくりとデスクにひじをかけ、頬杖をついた。
「なぁ、ボス…。帰って来てくれてサンキューなぁ…。」
「…。昔の事を思い出させるんじゃねぇ。」
「そんなに昔じゃねぇだろぉ?だって、てめぇが眠ってた時間に比べれば、今なんかほんの少しだぁ…。」
寂しそうに俯くスクアーロを見つめれば、その時何もしてやれなかった自分に後悔した。
どうして、アイツの傍にいることすら出来なかったんだろう、と…。
「おい。」
オレは、デスクから身を乗り出しカス鮫の髪を引っぱった。
「いっ、いででででっ!何しやがる!」
なみだ目になりつつも抵抗するスクアーロを、ぎゅうっと抱きしめてやる。
「なっ、なぁっ!」
オレは面白半分で目を見開いて驚くスクアーロの、ぷっくりと膨らんだ部分を掴んだ。
「ぎゃっ、ぎゃああああっ!なっ、こんのセクハラ上司!」
「セクハラは余計だ。」
「どう見てもセクハラだろうがぁ!どこの世界に胸触ってセクハラじゃねぇっていう警察がいるんだよぉ!」
胸元に手をあて、顔を真っ赤にするスクアーロを見つめれば、ふつふつと自分の中の男が主張する。
「おいカス鮫。こっちこい。」
「そっちっててめぇのベットじゃねぇか!なっ、何する気だぁ!」
「てめぇがさっき言ったろ。八年寂しかったってな。だから、もう寂しくねぇように、オレが新しい家族を作ってやる。」
「なるほど…ってそんな訳あるかぁ!だいたい、お前がずっと傍にいればいいだけだろぉ!」
「ぶはっ!そう思ってんなら、こっちきやがれ!」
「りっ、理不尽すぎだぁ!」
叫び声を無視して、先へと進めば、観念したのか抵抗をやめる。
「ぜってぇ裏ぎんなよぉ…。」
小さな呟きに反応して、そのままベットに押し倒す。
「当たり前だ。てめぇも、二度とオレの元から離れるな。」
「あぁ!」
特別なものなんていらない。
ただただ、傍にいれるだけの幸せを…。
end
危うく変な方向へ傾くところでした(汗)
ザンスクは難しいです。
、