女体化小説
□貧乳はステータスだ!
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あのな、お前ら……。
頼むから……。
「部屋から出てけぇぇっ!着替えられねぇだろぉが!」
朝、起きて一番に目に入ったのはなぜかベットに横たわるベルと、腕におさまるマーモンの姿だった。
すぅすぅと、気持ちよさそうに寝息をたてるマーモンはよしとして、なかなか自分から離れようとしないベルにはうんざりだ。
「行くなよ馬鹿鮫……」
寝言かなんだか分からないが、ベルの一言にカチンときたので、無理矢理引っぱってベットに寝かせると、寝間着のまま部屋を出た。
「はよぉ、ルッスー」
近くで朝食の準備をするルッスに軽く挨拶をし、洗面所へと向かった。
「スクちゃぁん、早く着替えないと襲われるわよ!」
と、よく分からない言葉が出てきたので「ちゃん付けはやめろ」と短く言い、足を進めた。
「おっ、はよースクー」
オレは目を擦った。
あれ、オレ寝ぼけてんのかぁ?
洗面所のドアを開けると甘い蜂蜜色が見え、オレはガクッと肩を落とした。
「何でここにいんだぁ、跳ね馬がよぉ……」
目の前にいたのは、旧友のディーノだった。
悠々と髪を梳く、キャバッローネの刻印の入った腕が見えた。
「何でっつうか、XANXUSと対談してたんだが遅くなっちまったから泊まってた」
お前はガキかと突っ込みたくなる答えが返ってきて、俺は溜め息をついた。
頬を膨らますディーノを横目に洗面所はあきらめ、朝食を食べる事にする。
「おい、カス鮫……」
ぐいっと髪が引かれたかと思えば、後ろからは暴君の声が響く。
「どうしたんだぁ、ボス」
頭皮が痛いのを堪え、XANXUSが何か言いたそうにしているの見つめる。
「……、ノーブラはやめろ。貧相な胸がよけ貧相に見える。」
ぴとっと胸の上に置かれた、大きな手…。
「ぎゃああああああっ!なっ、何すんだぁ!」
そういえば、自分が寝間着姿だった事に気づき、急いで胸を隠した。
「スクー、あんまり大きな声出してると、脂肪が落ちるぜ。胸の」
声がした方を振り返ると、ニカッと効果音が付きそうなくらいに笑顔のディーノがいた。
「てめぇもかぁ!いちいちつっかかってくんじゃねぇ!」
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