BL小説

□嘘
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嘘を重ねて、積み上げて。
深い深い海の底からすっと浮き上がるように。

「好きだぁ……」

返ってくる悲しい返事に耳を傾ける。


「本当にそれはスクの本音なの?」

絹糸の様な髪を撫でれば寂しそうに目を細める。


「さぁなぁ」

髪を撫でる手を無理矢理振り解き、唇を重ね合わせる。
言葉で言えないからお前は、きっと……。


こうしているんだよな。

もしそれが嘘ならば、ずっと言ってきた事が嘘ならば……。


「ディーノぉ……、好きだぁ!」

「あぁ、オレも殺したいくらいに」


お前を殺して手に入れなくちゃ。

end

あとがき

病んでる!
ディノさんが病んでますね……


 

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