デュラララ!!
□首に残した赤い痕
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「ねぇ、亜子は自分が何をしたのか理解してる?」
眉間に皺を寄せた臨也がベットに私を抑えつけながら重い声で問う。
「…何?分かんないんだけど…」
「そうか、じゃあ俺が分からせてあげるよ。優しくね、」
抵抗をする私の腕は抑えつけられて、足は臨也さんが乗っていて動かない。
でも、怖いという気持ちはなかった。
「…っ痛」
首に響く痛みに私はそっと耐えながら臨也さんの目を見る。
「夕方、池袋で静ちゃんと仲良くしていたよね?」
「…うん」
「それだよ。亜子」
その目は真っ直ぐと私の目を見ていた。
「…ごめんなさい」
「物分かりがいいねぇ。」
赤くて笑わない目。
「でも、亜子は口先だけだから。俺が口止めをしておいたよ。首にね。」
そんな目が写す痕を見て、静かに目を瞑る。
臨也さんも私を抱きしめて深く息を吐いた。
首に残した赤い痕
(嫉妬という愛情の数だけ)
(増えていく)