デュラララ!!

□それでも私は愛してる
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「…もし、俺が静ちゃんを殺したら亜子は俺の前からいなくなるのかな?」

パソコン画面を見つめながら臨也は何の前触れも無く彼女に問いた。

「ずっと、傍にいるよ」

彼女がそう答えると臨也は満足そうな笑みというよりも少しだけ
切なげな笑みをして再びパソコンのキーボードを無機質な音と共に打ち始めた。

「俺も、亜子の傍にずっといるよ。ずーっとずっと」
「約束だからね」
「たとえ、亜子が俺のことを嫌いになっても」
「ならないよ」

二人おそろいの指輪が今日も光って二人の愛情をさらに深めていく。
結婚なんて大袈裟なことはせず、二人は二人だけの世界で愛を誓い、抱きしめ合って、キスをする。
それが、二人が傍にいるという実感を与えてくれるのだろう。

「ねぇ、臨也」
「なに?」
「もし、臨也が静ちゃんを殺しても、私を殺してしまっても、それでも―」

彼女は持っていたマグカップを机の上に置いて呟いた。


「それでも私は愛してる」


臨也を、臨也の歪んだ性格を全て、彼女は愛して抱きしめている。
そして臨也の温もりを、体温を、再び感じて彼女の不安をかき消す。





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