デュラララ!!

□あやとり
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「…亜子何してんだ?」

静雄が不思議そうな顔をして指をさす。

「あやとりだよ」

その疑問に答えると静雄はまた不思議そうな顔をしたが、
「ああ」と言って再びテレビを見つめる。
久しぶりに仕事が休みなのに大好きな弟が出ている映画を
ただひたすらと観ているのだ。
まあ、それは私がたまたま借りてきたやつを勝手に観てるだけなんだけど…

「静雄もあやとりする?」

しかし、こう沈黙が続くと流石に居心地が悪い。
テレビに夢中だとも分かりながら背中に飛び乗り
毛糸を輪にしたものを渡す。

「…やり方しらねぇ」
「教えてあげるから!ね?」
「まぁ、別に…」
「よし!じゃあ、静雄まずは親指と小指にかけてね〜」

私はこのあやとりがふたりを繋げている赤い糸のように見えた。
それは淡いピンクの色をしていてこれからもずっとふたりでいられるように。


あやとり

それはふたりを繋ぐ赤い糸




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