デュラララ!!

□強すぎる愛
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「臨也…」
「…うん」

私の彼はパソコンに夢中で
まるで私のこと忘れてる…

「ねえ、」
「…待って今、忙しいから」

初めて放たれた冷たいようなまだ温もりが
残っているような微妙な反応を返す。

「…私、杏里ちゃんの家に行く。」

これ以上ここにいれば泣いてしまう。
そして臨也を困らせてしまう。
だったら友達の家にいったほうがいいよね?

そんなことを思っていながら
そう言った瞬間に臨也は立ちあがった。

「ねえ、そんなに待てないの?」

今までに見たことのない冷たい視線と瞳。
「だって…普通は仕事よりも彼女を優先
させるでしょっ?!」
臨也を困らせてる
臨也を怒らせてる
そんなこと分かってて何をいってるんだろう。
泣きそうな弱虫…

「っ」
そんなことを考えてたら
臨也に腕を掴まれて壁に押し付けられた。

「どこにも行かせないからね」

「…臨也…離して」
「嫌だね」

「いざっ…ん…」

唇に温かい感触
まぎれもない臨也のキス

でもいつもより早く
唇を離されてしまった。

「ごめん、これはお詫びだからね。」

そういうと臨也は強く握っていた私の手を離して
玄関からでようとする。

「っ…臨也!」

遠くに行ってしまいそうな
そんな気がして仕方なかった。

「どうしたの?そんなに泣いちゃって。
俺が恋しいとか?」

「どこにも…行かないで…側に…っいて…」

「大丈夫だよ亜子。俺は何があっても離れないから。」

それは

強すぎる愛で

(コンビニ行くけど一緒に行く?)
(…うん)
(とりあえず、涙ふいてあげる。)





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