REBORN!連載

□第6話
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翠が教室に行くと、昨日と同じ様にブーイングが始まった。

男子「早退とか普通しねぇよな」

女子「雲雀さんに助けてもらうなんて都合いいよね〜自分で悪いくせにさ〜」

女子「ホント。何様だよって感じ」

クラス中から聞こえてくるイヤミや悪口を聞き流し、自分の席へ着く翠。
そこへ駒鳴が弱々しい足取りで近づいた。

駒鳴「虎枝くん、大丈夫…?」

翠は返事をせず、駒鳴の顔も見ようとはしなかった。

男子「駒鳴、危ねぇよ。
あんま虎枝に近づくなって。
また何されるかわかんねぇぜ」

男子生徒に制止され、駒鳴は自分の席に戻る。
その間も周りでは翠に対する非難が飛び交っていた。

翠『(なんかもう面倒くさい…。サボれば良かったかな…。でもそれじゃこっちが逃げてるみたいだしな…。
…ん?あれ?1限目の教科書が…ない?)』

翠が机の中を整理していると教科書がなくなっている事に気付いた。
嫌な予感がして他の物も見てみたら何故かノート類は無事だったものの、教科書が数ページ破り取られたり、『最低』『駒鳴に謝れ』などの文字が書かれていた。

翠『…はぁ。(こんな事してる暇あったら受験勉強でもすればいいのに)』

翠はその使い物にならない教科書を持ち、ゴミ箱に向かった。
すると今度は周りからクスクスと笑い声が聞こえてきた。
翠は気にせず教科書をゴミ箱に入れ、そのまま職員室へ向かうため教室を出た。
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