REBORN!連載
□第5話
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雲雀「入りなよ。傷の手当てをしないとね」
雲雀が連れてきたのは応接室だった。
翠は促された通りに足を進める。
翠『俺、応接室って初めて入ったかも
雲雀ちゃんが招いてくれたのも初めてだし』
雲雀「朝の服装検査でネクタイ忘れたりすれば招いてあげるのに」
翠『はは、そんな不名誉なのはいいや…っ…』
翠が言い終わる前に雲雀は手当てを始める。不意をつかれた翠の顔は苦痛に歪んだ。
翠の傷の手当てが終わらぬうちに応接室の扉が開く。
草壁「委員長!!」
雲雀「うるさいよ」
雲雀は勢いよく応接室に入ってきた草壁を睨む。
草壁は一瞬怯んだが、すぐに雲雀が『で、何?』と聞いてきたので報告を始めた。
草壁「それが…例の女子がまた騒いでいまして…」
草壁の話によると例の女子―駒鳴がまた翠にやられたと騒ぎ立てたらしい。
草壁「今、根源である虎枝を捜索中で…
…何故ここにいる」
草壁が翠を見ながらそう言うと雲雀が答えた。
雲雀「僕が連れてきたんだ。
屋上でいろいろあってね。手当てついでに保護しようと思って」
翠『ホントすごく助かる。
雲雀ちゃん手当ても上手いし(痛かったケド)』
綺麗に手当てされた部分を見ながら翠は言う。
草壁「し…しかし委員長、彼は…」
雲雀「話を聞く前は僕も彼は加害者だと思ってたけど、彼らの会話とか聞く限り虎枝 翠は被害者だよ」
雲雀は屋上で翠と駒鳴が話していた事と翠の説明を草壁に話した。